髪の毛、ムダ毛の作りについて

髪の毛の構造について

毛のことを毛幹と呼んでいます。よく見てみると、毛幹は3つの部分から出来ています。1つ目は、一番内側の部分である毛髄です。毛髄は泡が集まってできたような蜂の巣のような構造をしています。

毛髄は角化するとすき間ができて、空気を含むようになります。これが何の役に立つかは分かっていません。ただ、寒い地域の動物の毛で特に毛髄が発達しているので、体温を逃がさない効果があるのではないかと言われています。羊毛では、毛髄がとてもよく発達していて暖かいのですが、ヒトの毛では途中で失われてしまっています。

2つ目は毛髄の外側にある毛皮質です。毛幹の大部分を毛皮質が占めています。毛皮質は繊維状タンパク質を束ねた形をしています。繊維状タンパク質の主な成分はヘアーケラチンです。ヘアーケラチンの分子同士がジスルフィド結合することで、固く結びついて長い繊維を作ります。そのため、毛幹にコシとしなやかさが生まれます。

ちなみにパーマをかけるときは、チオグリコール酸のような還元剤で、ケラチン同士の結合を切断します。この状態で形を変化させ、その後で臭素化ナトリウムのような酸化剤で再びケラチン同士を結合させます。そのため、パーマをすると長期間髪形を変化させることが出来ます。

3つ目が毛幹の一番外側を覆っている毛小皮です。キューティクルと言った方が分かりやすいかもしれません。毛小皮は薄く平べったい細胞が、屋根瓦のように重なった形をしています。

この独特な構造によって、ダメージから毛皮質をまもったり、ダニのような寄生虫の侵入を防いだり、水の流れる方向を調節していると考えられています

髪の毛の細胞について

毛を作る部分から見ていきます。毛の根元部分を毛包と言います。もう少し詳しく説明すると、毛包というのは毛を伸ばすのに必要な組織全体のことです。

毛包の一番芯の部分を毛乳頭(またはパピラ)と言います。毛包組織の細胞分裂に大きな影響を与える重要な部分です。毛乳頭が真皮の毛細血管と結合して、栄養のやり取りをしています。この毛乳頭を包むようにして毛母細胞があります。毛母細胞が毛を作る細胞です。毛母が細胞分裂を繰り返すことで、毛が伸びています。

この毛母細胞のすき間には色素細胞があります。この色素細胞は皮膚の色素細胞よりも大きく発達しています。この色素細胞で作られたメラニンが毛幹に取り込まれて、髪毛の色を決めるのです。ちなみに、メラニンが多く含まれるのは、毛幹の中でも毛髄と毛皮質の部分です。一番外側の毛皮質(キューティクル)の部分には、全く含まれていません。

毛母が細胞分裂を繰り返し細胞をつくります。できた細胞はどんどん角化していきます。角化した細胞がくっついて毛の本体である毛幹と、毛幹を包む内毛根鞘を作ります。毛母が細胞分裂をするにしたがって、後か後から次々に角化細胞がつくられ、毛幹が伸びていきます。

内毛根鞘の外側には、外毛根鞘があります。これは、表皮の延長のような部分です。外毛根鞘は、成長を止めた毛が抜けるのを防ぐ働きをしていると考えられています。また、一度活動を止めていた毛乳頭が、再び活動を再開したときに、新しく毛母細胞を供給する源になっていると考えられています。

毛穴周辺の構造

毛穴周辺には、毛根以外にもいろいろな構造があります。主なものを取り上げていきます。

1つ目は皮脂腺です。名前の通り、皮脂を分泌する器官です。皮脂は皮膚表面に薄い膜をつくり、色々な働きをします。1つは水の蒸発を防ぎます。皮脂の薄い油の膜が、皮膚表面から水分が蒸発するのを防いでくれるのです。また、細菌の感染予防の働きがあります。このように皮脂によって、表皮は守られているのです。

2つ目はアポクリン腺です。アポクリン腺は臭いのある物質を出す腺です。アポクリン腺は脇の下などの極一部にしかありません。匂いで発情期を知らせていた時代の名残だと考えられています。アポクリン腺がある部位に毛が多いのも、アポクリン腺から分泌された匂いのもとを蓄えて、匂いがすぐには消えないようにという目的があるためと考えられています。

3つ目は立毛筋です。毛を逆立たせるための筋肉です。毛包の決まった方向に結合していて、極度の興奮(嬉しい、恐怖など)や寒い時などに毛を逆立てます。

   

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